WordPress プラグイン翻訳の手順 (日本語) / Plugin Translation Instruction in Japanese

このワークショップでは、WordPress 公式ディレクトリのプラグイン (またはテーマなど他のプロジェクト) を翻訳し、承認レビューをリクエストするまでの流れをご紹介します。一貫性のある翻訳を行うために必要なドキュメンテーションや、翻訳が公開されるまでのプロセスについても基礎的な理解を得ることができるでしょう。

学習目標

  1. 英語と日本語の翻訳ドキュメンテーションがどこにあるか理解する。
  2. translate.wordpress.org で翻訳可能なプロジェクトの種類を理解する。
  3. サブプロジェクトの違いを理解する。
  4. プラグインの翻訳を提案できるようになる。
  5. 翻訳を提案した後の次のステップを理解する。

練習問題

  • WordPress 日本語スタイルガイドと用語集にはどうやってアクセスしますか ?
  • プラグインの他に、translate.wordpress.org では何を翻訳できますか ?
  • プラグイン本体を翻訳するには、どのサブプロジェクトで作業すればよいですか ?
  • 翻訳を提案するにはどうやって操作しますか ?
  • ある程度の数の翻訳を提案した後の、次のステップは何ですか ?

トランスクリプト

今回は WordPress のプラグイン
翻訳についてご説明します

ここにある5つのポイントを
理解できるような内容となっています

今日使うプラットフォームはこの
translate.wordpress.org というサイト

なんですけれども、この説明に入る前に
まずはリファレンスとなる

ドキュメンテーションについて
少しご紹介します

WordPress の日本語版のサイト、ja.wordperss.org の
トップナビゲーションメニューから

参加・貢献というリンクをクリックしてください

こちらの中に、スクロールダウンしますと、

翻訳というセクションがあります

プラグイン、テーマなどの翻訳の始め方は
こちらでご覧いただけますというリンクが

ありますので、クリックしてください

ここでは「はじめの一歩」という
セクションがリンクされていますので

ここの内容が今日ご紹介する
ご紹介する動画の一部となります

分からなくなった時はこちらの
ページを参照してください

他にもこの親ページとして
翻訳ハンドブック

まとまっていますが、
スタイルガイド、用語集、翻訳手順

こちらもご利用ください

それから英語版の方にもさらに
詳しいドキュメントがあります

これは WordPress.org っていうサイト
なんですけれども

この英語版のメニューの “Get Involved”
というメニューをクリックしてください

ここに WordPress のプロジェクトに
関わっている人たちの

チームというのが掲載されているんですけども

この中に Polyglots チームというのがあります

こちらが翻訳者のコミュニティーです

この文書の中の “translating WordPress” という
部分が Polyglots ハンドブックへのリンクです

こちらをクリックしていただくと
ここには先程ご紹介した日本語版の

原文となった英語版に加えて
さらに詳しい説明もありますので

こちらの全体的なハンドブックをご参照ください

このハンドブックは Polyglots チームの
トップページからナビゲーションに

リンクされていますので
こちらでもご覧いただけます

それでは translate.wordpress.org に戻っていきましょう

今日は日本語の翻訳の仕方をご紹介するんですが

WordPress はそのほかにも200以上の
言語に翻訳することができます

“Search Locales…” という検索ボックスがあります

Japanese と

ローマ字で入力してもいいですし

日本語と入れても大丈夫です

フィルターがかかって日本語が表示されます

Contribute Translation というボタンを押してください

現在ログインしているんですけれども

まずこの画面のご説明をいたします

ログインした時には WordPress

これはコアと呼ばれるものなんですけれども

WordPress のソフトウェア本体自体の翻訳の

リストが表示されます

現在は100%になっているので
行う必要はないですけれども

開発中にはここがパーセンテージが
低くなったりもします

その隣にテーマというタブがありますので

こちらでテーマの翻訳をすることができます

隣に同じようにプラグインというタブがありまして

こちらではプラグインが翻訳できます

その隣のメタというものなんですけれども

これは例えば先程見た ja.wordpress.org
というサイト自体の文章だったり

フォーラム、それから WordCamp.org、

テーマディレクトリー自体、そういったものの
翻訳もこの同じプラットフォームで行なっています

さらにモバイルアプリもこちらで翻訳しています

その隣に Stats というのがありますが

今日はここからプラグインを選んでみましょう

プラグインとテーマの両方ありますが
プラグインの方をクリックします

ここに表示されているものはトッププラグイン
と言っているんですけれども

世界で多く使われているプラグインの一覧となります

これは日本語に限って統計を
出したものではありませんので

日本では必ずしもユーザーが多くない
プラグインも入っているとは思いますが

現在のところこのリストを使って
優先的に翻訳するものを選んだり

レビューするものを選んだり
そういったことができます

上位の方のプラグインは、よく使われていますし、

翻訳も活発にされているのでほとんど
100%とか90%以上になっています

ここに一つ、たくさん未翻訳のものが
あるプラグインがありますので

こちらをクリックしてみましょう

プラグインを選ぶ時にクリックする場所は
このプラグイン名でも大丈夫ですし、

この数字の部分でも大丈夫です

数字をクリックすると直接日本語の
翻訳の画面に行きますので

こちらがおすすめです

すると、このように4つの項目を持つ
テーブルが表示されます

このページについてご説明しますと
プラグインの名前ですね

そして現在このページでは日本語を
翻訳していますので

「日本語」というような情報があります

先程も少し言及しました用語集、
Glossary なんですけれども

こちらからリンクがありますので
ここを見ていただくと

日本語の用語集にアクセスできます

翻訳のガイドラインもこちらからも
リンクされています、スタイルガイドですね

これをざっと見ていただくのも良いですし
利用しながら参照する方法も後でご紹介します

ここは21%となっていますが、実はですね

すべての、この4つのサブプロジェクトとか
セットと呼んでいるんですけれども

これらを合計して平均したものが21%現在
翻訳に到達しているという説明なんですけれども

ここは実はあまり気にする必要はありません

すべてを100%にしたい場合というのは
見てもいいですけれども

それ自体が必要がないということも言えますので
ここは気にせずに。

実はこのブルーで書いてある、英語なんで
ちょっと読み飛ばしがちなんですが

ここを読んでいただきたいんですけれども
何が書いてあるかというと最初の部分は

Readme は承認されるとすぐに反映されます、
ということです

Readme というのはプラグイン名や
プラグインの説明文、使い方など

プラグインページで表示されている情報です

その次に、プラグイン本体の翻訳は
“Stable (Latest Release)” サブプロジェクトの

文字列が90%以上翻訳されたら
言語バックが生成されて

使えるようになります、ということです

現在は26%です、とも書かれています

そして “Stable (Latest Release)” というのは

この一番上にあるサブプロジェクトの
ことを指しています

このプロジェクトが90%になると
プラグインから表示されている文字列

そういったものの翻訳が実際にサイトに
届いて利用できるようになります

そのためにはこちらを90%に
しなきゃいけないんですけども

現在まだ26%ですということで、
現在のプラグインについてはまだ

言語バック、Language Pack が生成されていません

なのでこのプラグインを使っている人は
まったく翻訳されていない状態、

すべて英語の状態で目にしていると思います

それではさっそく翻訳に入っていきたいと思います

Readme の方からしていきたいと思います

Readme のサブプロジェクトをクリックすると

“Prio” というカラムに上の矢印がついた
文字列が2つ、一番最初に出てきます

プライオリティですね
優先順位が一番上ということで

これから訳していきたいんですけれども

Google Analytics Dashboard Plugin、
これは何かというと

コメントがありまして “Plugin name.”
と書いてあります

つまりプラグイン名ですので
WordPress のプラグイン名

現在のところは英語のままに
しておくことを推奨しています

なぜかと言うと

ブランディングというかそれぞれの
プロダクトの名称ですので

これを変えてしまうと
検索の時などに困ったりしますので

一般的にはあまり変えないで
おいていただきたいと思います

例えば日本人の方の作者で、日本で
ある名称でブランディングしているとか

プラグイン名の横にちょっとサブタイトル
みたいな付いてるのがあるんですけども

そのサブタイトルの部分をちょっと
翻訳したりということは

見かけるんですが、基本的にはこの
プラグインの場合は

全てがプラグイン名なので
原文をコピーしてしまって大丈夫です

そのあとに “Suggest” というボタンを押します

すると黄色くなって次の文字列に移動しています

現在、この私のアカウントは翻訳を
提案できるアカウントになっていますので

提案した状態ではまだ承認されていません

ステータスが Waiting になっています

この状態でどんどん進んでいくんですけれども

Readme についてはこのプラグイン名と
もう一つの高い優先度のものは

ショートディスクリプションと言って

プラグインを検索したり、あとプラグイン一覧を

ダッシュボードから見た時に出てくる説明文ですね

こういったものを優先的に翻訳しし終わったら

次にですね、元のプロジェクトに
戻ってもいいと思います

ひとつ前のページに、今ブラウザーの
戻るボタンで戻ってきました

こちらのプラグイン本体の
翻訳に入っていきたいと思います

最初に翻訳の画面に行くと

“All” というセクションが選択されています

ここから翻訳することももちろんできますが

“Untranslated”、まだ翻訳されてないものだけ
見ながら翻訳したいときは

こちらに移動してください

今回は後ろの方から訳して
みようかなと思うんですけれども

例えばこちらですね

この文字列を訳すときは、ここにも
書いてありますが

“Double-click to add”、
追加するにはダブルクリック

とあるのでここをダブルクリックすると

翻訳画面が開きます

閉じるときはバツ印をクリックしてください

もうひとつのやり方は、”Details” というリンクを

クリックすることで同じような部分が開きます

ここで翻訳をしていきます。ここに
翻訳を記入するだけなんですけれども

その前に覚えておいていただきたいことで

この点線が付いている文字があります

これは先程お話しした Glossary、用語集から
引用してきてヒントを表示してくれます

マウスオーバーすると登録されている
文字列の正しい翻訳が出てきます

ここは例えば Site はウェブサイトとか
翻訳するのではなくて

「サイト」というだけに
翻訳しましょう、ということです

その他ですね Translation Memory とか

他の言語の翻訳などもあるんですけども

今回のところはまず翻訳を入力していきます

翻訳が入力できたら “Suggest” ボタンを押します

すると次の文字列に移動して
また翻訳の入力画面にフォーカスが当たります

これでこの上の、最初の文字列の翻訳の
サジェスト、提案が終了しました

さらに詳しくご紹介しますと、
この Reference というのをクリックしますと

新しい画面が開きます

画面は Trac という WordPress の
ソースリポジトリー

コードを置いてあるところに
移動するんですけれども

この中でどのようなソースから
来ている翻訳なのかが表示されます

このボタンは “Copy orginal” と
書いてありますが

原文をコピーするためにクリックで使えるボタンです

“Show help” は、翻訳のスタイルガイドとか
用語集のリンクもありますし、

英語のハンドブックのリンクも
ここから移動することができます

translation status についての説明もあります

気をつけていただきたいんですが
例えば入力をサジェストをした後に

やっぱりこれはちょっと違ったかなと思って

変更したいということがあると思うんですけれども

そういった時は自分のサジェストしたものに対しては

リジェクトができます、提案を却下する。

2つ以上翻訳を提案してしまうとレビューする側も

どちらがいいのかと見なければいけないので

この却下ボタンを使って古くなったものは
必ず却下するようにしてください

翻訳ステータスについておさらいしたいと思います

現在すべての翻訳文字列が表示されています

これはステータスに関係なく、すべての
文字列が表示される画面です

“All” ですね

次は翻訳済みの “Translated”

未翻訳の “Untranslated”

これは白い背景になります

Waiting は翻訳されていて

現在承認待ちのテキストです

Fuzzy は赤っぽいオレンジになるんですけれども

これはもとの文字列が、翻訳が承認されて以来
変わってしまった時などに

完全にリジェクトされるのではなくて
Fuzzy として残ることがあります

何も押す必要はありません

レビュアーがこのまま承認するか
どうかを決めるということです

Fuzzy というステータスは自分で
Waiting のステータスになっている文字列で

Fuzzy にセットすることもできるんですけれども

一般的にはあまり使うことはないと思います

Warning、警告ですけれども

こちらにわざと Warning を出すように
保存した翻訳があります

これは “%s visitors” という原文なんですけれども

翻訳が「訪問者」となっています

Warning のメッセージを見てみると
「%s のプレースホルダーが翻訳にありません」

となっています。今見ているケースの
場合では正しい翻訳ではないので

サジェストしたものは自分で却下して
新しいものを入力してください

毎回 Warning が出るたびに
間違っていたら必ず前のものは消して

新しく入力するようにしてください

場合によっでは Discard というリンクが
出ることがあります

例えば入力したリンクが日本語のもので
あるとか意図的なものの場合は

Discard をして、そのままこの翻訳を

生かすことができます

それではここで翻訳の提案が一段落ついたとします

たとえば50件の提案が終わったこととしましょう

次にすることは翻訳の承認レビューを
リクエストすることです

このプロセスを理解するための
ドキュメンテーションも用意しています

こちらの翻訳手順というページです

翻訳が承認されるまでの流れが
書いてあるんですけれども

翻訳レビューのリクエストについても
ご説明しています

2つの方法が主にありまして、英語で投稿して
リクエストすることもできます

Polyglots P2 というのは先程お話しした
Polyglots チームのサイトですね

他のリクエストの例が書かれているんですけれども

こんな感じで英語でリクエストすることもできます

Slack を使っている方は WordSlack の

requests というチャンネルで

リクエストしてください

例えばこのような内容になります

だんだん慣れてきたら PTE 権限というのを
リクエストすることもできます

ある程度翻訳に慣れた方に対して

プロジェクトごとに自分で承認できる
ようになるという権限です

翻訳を入力した時に Waiting にならずに
すぐに承認という状態になりますし、

他の Waiting の文字列を自分で承認したり

却下したりすることができるようになります

こちらのアカウントの権限が欲しい方は
PTE 権限もらえますかと聞いていただいて大丈夫です

プラグインの開発者じゃない方も
もちろん翻訳をしている方であれば

権限をリクエストすることができます

次にプラグイン本体の翻訳が実際に
利用できるようになるタイミングについてです

承認された翻訳が “Stable (Latest Release)”
サブプロジェクトの90%以上となったあと

約30分すると言語パックと
いうものが自動的に生成されます

ますこの言語パックは WordPress の
管理画面の「更新」メニューから

「翻訳を更新ボタン」
を押してダウンロードできます

これで今回の動画は終了です

理解を深めるために

この5つの質問に答えられるか

ぜひチャレンジしてみてください

Suggestions

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